2023年後半の豪ドルの見通しは?

「豪ドルの5年後10年後について見通しが知りたい」
「豪ドルの最新情報や特徴が知りたい」

この記事では「豪ドルの見通し」についてご紹介していきます。

お読みいただければ「豪ドルならではの特徴」や、「豪ドルの価格変動の変遷と今後の見通し」など豪ドルにまつわる知識を増やした上で投資ができるようになりますよ。

豪ドルの特徴5つ


豪ドルの特徴
  • 資産国通貨の代表格
  • 世界第6位の取引量を誇る
  • 中国の影響を受けやすい
  • 金利が高いため、信用リスクが低い
  • エネルギー資源価格に左右されやすい

資産国通貨の代表格

豪ドルは資産(資源)国通貨の代表格です。そもそも資産国通貨とは、自国経済における資源の輸出への依存度が高い国の通貨をいいます。

豪ドル以外の資産国通貨には、カナダドルや南アフリカランドなどが挙げられます。

2020年外務貿易省統計によるとオーストラリアにおける輸出の上位3品目は以下の通りで、全体の50%以上が鉱物資源を占めているのです。

オーストラリアにおける輸出の上位3品目
  • 1位:鉄鉱石(32.0%)
  • 2位:石炭(12.0%)
  • 3位:天然ガス(10.0%)

そのため、各種鉱物資源価格の値動きに連動しやすいという特徴があります。豪ドルの取引をする際は、資源価格も注視しておくとよいでしょう。

世界第6位の取引量を誇る

豪ドルは2022年4月時点で世界第6位の取引量を誇る通貨です。米ドル、ユーロ、円、ポンド、人民元に次ぐ取引量で、2010年以降における世界を占める通貨シェアは3〜4%を維持しています。

上位5通貨で全体の約80%を占め、それらに次ぐ取引量があることから、比較的売買の成立しやすい通貨といえるでしょう。そのため、値動きも比較的安定しやすいという特徴があります。

しかし、米ドルやユーロなどの上位通貨に比べて取引量は当然劣ります。さらに、資源価格に連動しやすいことから、急な価格変動が生じる可能性は否めない点にも注意が必要です。

中国の影響を受けやすい

豪ドルは中国の影響を受けやすい通貨です。なぜなら、オーストラリアは中国との貿易が最もさかんだからです。

外務貿易省統計によると、2020年におけるオーストラリアの輸出の上位3カ国は以下になります。

輸出の上位3カ国
  • 1位:中国(36.4%)
  • 2位:日本(10.7%)
  • 3位:アメリカ(6.3%)

そして輸入の上位3カ国は以下になります。

輸入の上位3カ国
  • 1位:中国(23.9%)
  • 2位:アメリカ(12.6%)
  • 3位:日本(5.5%)

このようにオーストラリア経済は、中国の経済状況や資源の需要量に大きく依存しているのです。

経済動向に限らず政治的な関係性にも注意が必要で、過去には外交関係が悪化したことで相場が下落したことも。

中国国内の新型コロナウイルス蔓延に伴う景気回復の兆しなども、豪ドルに大きく影響を及ぼすでしょう。

金利が高いため、信用リスクが低い

豪ドルは、政策金利などの金利水準が相対的に高いとされる「高金利通貨」に該当していました。

しかし、政治的な側面や自国の経済力が安定するようになり、近年では比較的リスクの低い通貨として見直されています。

国内の中央銀行であるオーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia、以下RBA)では、新型コロナウイルス蔓延に伴い、政策金利を一時0.10%まで引き下げています。

その後、インフレ率や失業率が改善傾向にあることから、2022年5月から利上げに転じ、同年10月時点で政策金利は2.60%に到達しています。

新型コロナウイルス蔓延前は1.50%前後で推移していた金利が一旦下がり、現在は利上げを続けている状況です。豪ドルの値動きを見るにあたり、今後のRBAの動向には目が離せません。

エネルギー資源価格に左右されやすい

オーストラリアは資源が豊富に算出される資産国通貨の代表でした。そのため豪ドルは、エネルギーの資源価格に左右されやすいという特徴があります。

国内における輸出品目の上位3種はいずれも鉱物資源やエネルギー資源で、全体の50%を超えています。

そのため、世界的にエネルギーの需要量が高まれば、豪ドルの価値も高まっていくでしょう。

新型コロナウイルスによって停滞した経済活動が従来の水準に回復するまでは、資源価格は上昇傾向にあると考えられます。

このように、オーストラリアは資源が豊富に産出されるがゆえに、豪ドルの価格はエネルギー資源価格に左右されやすいのです。

編集部厳選!おすすめFX口座5選

FX口座 おすすめポイント 入出金手数料 スプレッド※1※2 最低取引単位 通貨ペア数 デモ取引 システムトレード 詳細
LIGHT FX
約定率99.9%と高い処理能力を誇るシステムを導入
無料
米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.4銭
ポンド/円 0.9銭

1,000通貨

28通貨ペア
公式サイトはこちら
みんなのFX
スプレッドが狭く約定率が高い
無料
米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.4銭
ポンド/円 0.8銭

1,000通貨

28通貨ペア
公式サイトはこちら
GMOクリック証券GMOクリック証券 スプレッドが安定している
少額から大口までしっかり約定する

無料
米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.5銭
ポンド/円 1.0銭

1,000通貨

20通貨ペア
公式サイトはこちら
SBI FXトレード
取り扱い通貨ペア数が34種類と豊富
無料
米ドル/円 0.09銭
ユーロ/円 0.4銭~15.8銭
ポンド/円 0.68銭

1通貨

34通貨ペア
公式サイトはこちら
DMM FX

FX業界初のLINEアプリによるサポートで初心者も安心
無料
米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.5銭
ポンド/円 1.0銭

10,000通貨

21通貨ペア
公式サイトはこちら

※1. 原則固定。
※2. GMOクリック証券のスプレッドは原則固定対象外。

豪ドルの取引におすすめなFX会社

スワップポイントが業界トップレベル
LIGHT FX


出典:LIGHT FX

LIGHT FX
おすすめポイント
  • 1,000通貨取引に対応している
  • 約定力が99.9%と高い
  • スワップポイントが高水準
入出金手数料 無料
初回入金金額 無料
通貨ペア 28種類
最小取引単位(米ドル/円) 1,000通貨
スプレッド 米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.4銭
ポンド/円 0.9銭
口座開設日数 最短翌日
デモ取引 ×
自動売買 ×
開催中のキャンペーン情報
・新規口座開設&取引で最大40万円キャッシュバック
※2023年3月1日~2023年6月31日(土)5:50まで
・ご入金額の1%キャッシュバック
※2023年4月17日~2023年7月14日(土)

1,000通貨から取引が可能/
LIGHT FX
無料で口座を開設する

1,000通貨取引に対応している

LIGHT FXは、1,000通貨から取引可能です。会社によっては10,000通貨からしか取引できない場合もあるため、少ない投資金額から投資できるという特徴があります。

なお、ロシアルーブル/円のみ、10,000通貨から取引可能です。

約定力が99.9%と高い

LIGHT FXは約定率(出した注文が意図したとおりに成立する確率)が99.9%と、非常に高い数値を誇っています。意図したとおりに注文できる可能性が極めて高く、安心して取引できるでしょう。

スワップポイントが高水準

LIGHT FXはスワップポイント(金利差調整分:2カ国間の金利差によって発生する利益)が高水準という特徴もあります。

特に、南アフリカランドやトルコリラ、メキシコペソといった高金利通貨において、業界トップレベルのスワップポイントを設定しています。

1,000通貨から取引が可能/
LIGHT FX
無料で口座を開設する

コストを抑えて取引できる
みんなのFX


出典:みんなのFX

みんなのFX
おすすめポイント
  • 取引コストが業界最安水準
  • 自動売買サービスを利用できる
  • 証拠金維持率が100%
入出金手数料 無料
初回入金金額 無料
通貨ペア 28種類
最小取引単位(米ドル/円) 1,000通貨
スプレッド 米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.4銭
ポンド/円 0.8銭
口座開設日数 最短当日
デモ取引
自動売買
開催中のキャンペーン・特典
新規口座開設+取引で最大40万円キャッシュバック
期間・2023年4月1日~2023年4月30日

24時間自動売買サービスが利用できる/
みんなのFX
無料で口座を開設する

取引コストが業界最安水準

みんなのFXは、取引コストが業界最安水準です。主要通貨のスプレッド(売買価格差)はおおむね1銭以下に設定されている上、取引手数料や入出金手数料は無料。

取引にかかる費用がほとんどかからない点は、みんなのFXの大きな特徴です。

自動売買サービスを利用できる

みんなのFXでは、「みんなのシストレ」と呼ばれる24時間自動売買を行うサービスを利用できます。

条件を検索して優秀なトレーダーを選び、あとはお任せでFX取引が可能。スマホアプリも対応しているため、FX取引に慣れていない方でも始めやすいでしょう。

証拠金維持率が100%

みんなのFXは、証拠金維持率(必要証拠金に対する純資産の割合)が100%に設定されています。証拠金維持率の高さはリスクの低さに直結します。

みんなのFXの場合、純資産が必要証拠金を下回った時点で強制決済されることから、投資の方針に合わせて資金を用意しましょう。

24時間自動売買サービスが利用できる/
みんなのFX
無料で口座を開設する

少額から投資ができる
GMOクリック証券


出典:GMOクリック証券

GMOクリック証券
おすすめポイント
  • FX取引高が世界1位
  • 100円から積み立てて投資できる
  • 初心者でも使いやすい取引ツール
入出金手数料 入金:お客様負担(即時入金サービスは無料)
出金:無料
初回入金金額 無料
通貨ペア 20種類
最小取引単位(米ドル/円) 1,000通貨
スプレッド 米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.5銭
ポンド/円 0.9銭
口座開設日数 最短当日
デモ取引
自動売買 ×
開催中のキャンペーン
最大300,000円キャッシュバック
・新規でFX取引口座を開設いただき、開設月の翌々月末の最終営業日のニューヨーククローズまでに既定量の新規約定をされたお客様が対象です。

\FX取引高が世界で第1位
GMOクリック証券
無料で口座を開設する

FX取引高が世界1位

GMOクリック証券は、2020年・2021年のFX取引高が世界第1位、国内では10年連続で第1位を獲得しています。

業界最狭水準のスプレッドや、スマホアプリの機能強化などにも取り組んでおり、顧客満足度を上げる取り組みの結果がFX取引高世界第1位の要因といえるでしょう。

FXスプレッドの詳細についてはこちら→

100円から積み立てて投資できる

GMOクリック証券の投信積立(毎月一定額を自動引き落としで買い付けするサービス)なら、100円から投資できます。

「投資=まとまった資産が必要」というイメージがあるかもしれませんが、少額から投資できる点もGMOクリック証券の特徴です。

初心者でも使いやすい取引ツール

GMOクリック証券は、FX投資初心者でも使いやすい取引ツールを準備しており、Apple Watchやスマホアプリからも情報収集ができます。

もちろん、Webブラウザからも取引可能で、豊富なチャート描画や通知機能など安心して取引できる環境が用意されています。

\FX取引高が世界で第1位
GMOクリック証券
無料で口座を開設する

レバレッジをかけて取引できる
SBI FXトレード

出典:SBI FX トレード

SBI FXトレード
おすすめポイント
  • 必要資金は約5円
  • マイナーな通貨ペアも取引できる
  • 3倍までレバレッジをかけることができる
入出金手数料 入金:本人負担(クイック入金(1,000円以上)は無料)
出金:無料
初回入金金額 無料
通貨ペア 34種類
最小取引単位(米ドル/円) 1通貨
スプレッド 米ドル/円 0.09銭
ユーロ/円 0.4~15.8銭
ポンド/円 0.88銭
口座開設日数 最短当日
デモ取引 ×
自動売買 ×
開催中のキャンペーン・特典
新規口座開設&お取引でAmazonプライム3ヶ月分とAmazonギフトカード2,000円分をプレゼント
口座開設した月から起算して翌月までにFX取引を新規・決済の合計数量で30万通貨以上お取引したお客さまが対象です。

\レバレッジを3倍までかけられる/
SBI FXトレード
無料で口座を開設する

必要資金は約5円

SBI FXトレードは1通貨単位から取引可能なため、必要資金(証拠金)は約5円と超少額です。

一般的なFX会社の場合は1,000通貨または10,000通貨単位から取引可能なため、SBI FXトレードなら、格安でFX取引を始められます。

マイナーな通貨ペアも取引できる

SBI FXトレードは合計34通貨ペアを取り扱い、業界トップクラスです。なかでも、他のFX会社では取り扱わないブラジルレアルや韓国ウォンなどにも対応しています。

マイナーな通貨ペアも取引できるのがSBI FXトレードの特徴です。

3倍までレバレッジをかけることができる

SBI FXトレードは、通貨によって3倍までレバレッジをかけられます。

レバレッジを上げることで、同じ投資元本でも購入数量を増やせるため、投資のスタイルやリスク許容度に応じて投資効率を調整できます。

\レバレッジを3倍までかけられる/
SBI FXトレード
無料で口座を開設する

LINEで気軽に問い合わせができる
DMM FX


出典:DMM FX

DMM FX
おすすめポイント
  • 口座開設数がトップクラス
  • 独自のポイントサービスを提供
  • LINEからの問い合わせにも対応
入出金手数料 入金:お客様負担(クイック入金は無料)
出金:無料
初回入金金額 無料
通貨ペア 21種類
最小取引単位(米ドル/円) 10,000通貨
スプレッド 米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.5銭
ポンド/円 0.9銭
口座開設日数 最短当日
デモ取引
自動売買 ×
開催中のキャンペーン
最大300,000円キャッシュバック
・口座開設を完了+口座開設完了日から3か月以内に既定の新規取引数量を満たしたお客様が対象。
スプレッド縮小キャンペーン
・「スイスフラン/円」「ニュージーランドドル/円」「カナダドル/円」でスプレッド縮小中。
 キャンペーン期間:2022年12月1日7:00~2023年6月1日5:59

\業界トップクラスの口座開設数/
DMM FX
無料で口座を開設する

口座開設数がトップクラス

DMM FXの口座開設数は、業界トップクラスを推移しています。DMMグループという大手企業が運営している点や利用者が多い点も含めて、実績と信頼性の高さは心強いポイントでしょう。

独自のポイントサービスを提供

DMM FXは、ポイント付与サービスを提供している点も特徴的です。

取引実績に応じて「ゴールドランク」「シルバーランク」「ブロンズランク」の3種類にランクづけされ、取引するとポイントが貯まる仕組みになっています。

貯まったポイントは現金化できるという特徴もあります。

LINEからの問い合わせにも対応

DMM FXは、LINE公式アカウントによる問い合わせが可能です。投資初心者の方ほど疑問点は多く、サポートを必要とするケースも多いでしょう。

電話以外から問い合わせできるのは、相談のしやすさという点で大きなメリットといえます。

\業界トップクラスの口座開設数/
DMM FX
無料で口座を開設する

DMM FXの詳細についてはこちら→

豪ドルに投資する方法

豪ドルに投資するなら、大きく分けて3つの方法が挙げられます。

豪ドルに投資する3つの方法
  • FX
  • 外貨預金
  • 外貨建てMMF(外貨で運用される投資信託)

FXは「外国為替証拠金取引」の略称で、2国間通貨(今回で言えば日本円と豪ドルなど)の売買差益を狙う投資手法です。

外貨預金は、日本円を銀行に預金するのではなく、豪ドルに両替して預金する方法。外貨建てMMFは、外貨(今回なら豪ドル)建ての金融商品に投資する手法です。

紹介した3つの投資手法のなかでも、豪ドルに投資するならFXを最もおすすめします。

豪ドルはFXでの運用がおすすめ

豪ドルの投資でFXが最もおすすめな理由は、大きく分けて次の3点です。

豪ドルはFXでの運用がおすすめの理由
  • レバレッジをかけて少額から取引ができる
  • スワップポイントでの利益も狙える
  • 24時間取引できる

FXは最大25倍のレバレッジをかけられることから、本来必要な資金の25分の1を用意するだけで投資できます。そのため少額から取引できるのです。

また、2国間通貨の売買差益だけでなく、スワップポイントと呼ばれる金利差による利益も得られます。

具体的には、高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売るポジションに設定することで、スワップポイントを受け取れます。

最後に、FXは土日を除く原則24時間取引可能で、ライフスタイルに合わせて投資できます。リターンを狙える分のリスクはつきものですが、豪ドルの運用を検討するならFXが最もおすすめです。

スワップポイントについての詳細はこちら→

豪ドルの価格動向


豪ドルの価格動向
  • 過去20年間の価格変動
  • 現時点での豪ドルの価格

過去20年間の価格変動

豪ドル/円の過去20年間の価格変動を振り返ると、大きく分けて3つの要因から価格が大きく変動(下落)しています。

豪ドル/円の過去20年間の価格変動
  • 2000年〜2001年:ITバブル崩壊とアメリカ同時多発テロ
  • 2008年〜2009年:リーマンショック
  • 2015年〜2020年:中国の景気減速と新型コロナウイルス蔓延

2000年に入るまでは1豪ドル=80円前後で推移していたところ、ITバブルの崩壊で70円まで下がり、翌年の同時多発テロを契機に56円近くまで下落しました。

その後は低金利で円を借り入れ、豪ドルを買う動きが盛んになり、リーマンショックが起こる2009年には1豪ドル100円をつけるほどに回復しています。

その後、リーマンショックによって50円台後半まで急落しました。以後は世界経済の回復や日銀の金融緩和により低金利状態が維持された結果、90円台半ばまで回復。

そして、2015年以降は中国の景気減速によりエネルギー資源の需要が減少し、豪ドルの価格も緩やかに減少。2020年には新型コロナウイルス蔓延により、一時期は60円近くまで急落したのです。

現時点での豪ドルの価格

2023年1月時点の豪ドル価格は90円前後を推移しています。しかし、1年前の2022年初頭は1豪ドル80円前後でした。

この1年間、アメリカで行われた急速な利上げによって金利が上昇し、ゼロ金利政策を続ける日本との金利差は急拡大。その結果、円安ドル高が進行しました。

それに釣られるようにして、豪ドル/円相場も円安豪ドル高が進行します。そのため、豪ドルは2022年からの1年間で10円ほど価格が上昇したのです。

今後も各国の政策金利が変動する可能性は極めて高く、引き続き中央銀行の動向やエネルギー資源価格の値動きには目が離せません。

豪ドルの今後の見通し


豪ドルの今後の見通し
  • 政策金利に伴い利上げの可能性がある
  • 新型コロナウイルスの影響を受ける
  • 中国との貿易関係に注目

政策金利に伴い利上げの可能性がある

豪ドルの今後の見通しは、RBAの政策金利引き上げによる日本との金利差拡大から、円安豪ドル高になる可能性が考えられます。

2022年12月の理事会では、政策金利を2.85%から3.1%に引き上げる決定をしています。利上げは同年5月から8回連続で行われました。利上げ幅は、過去2回と同じ0.25%ポイント。

今後も利上げを継続する方針が示されています。日本との金利差はさらに拡大する見込みであり、見通しは円安豪ドル高のレートになっても不思議ではありません。

しかし、政策金利だけで値動きが決まるものでもないため、複合的な要素から慎重に投資判断をしましょう。

新型コロナウイルスの影響を受ける

新型コロナウイルスの影響を受けることは言うまでもありません。オーストラリア国内における2022年1月時点の新型コロナウイルス・ワクチンの接種率は、2回目接種が92.3%まで到達。

3回目接種は21.2%が完了しており、前回のワクチン接種状況を踏まえても、2023年の国内の経済活動は再活性化されるのではないかと期待されます。

しかし、2022年末にかけて中国で再度新型コロナウイルスが蔓延しており、予断を許さない状況です。新型コロナウイルスが完全に収束するまでには、まだしばらく時間がかかるでしょう。

豪ドルに限らず、新型コロナウイルスが世界経済にもたらす影響は当分続くと考えて間違いないでしょう。

中国との貿易関係に注目

オーストラリアにおける最大の貿易相手国は中国です。中国経済が上向けばエネルギー資材の需要が増します。その結果、中国への資材輸出が増加して豪ドルの価値を支える要因になるでしょう。

一方、中国で新型コロナウイルスが再度蔓延する、地政学的なリスクが発生するなどして中国経済が停滞すれば、オーストラリアの輸出産業にも大きく影響を及ぼします。

新型コロナウイルスからの完全回復が実現できたとしても、中国が最大の貿易相手国になっている現状が変わらない限り、中国との関係性は引き続き注視する必要があります。

中国経済の好不調は、豪ドル/円のレートに影響を及ぼす大きな要因の一つとして押さえておきましょう。

豪ドルは今後上昇傾向にあるため「買い」がおすすめ!

豊富な資源が産出されるオーストラリアの基軸通貨である豪ドルは、資源国通貨としてエネルギー資源価格の変動に連動しやすいという特徴があります。

また、最大の貿易相手国である中国の景気や政治的関係性などの影響も強く反映されます。

2020年に流行した新型コロナウイルス蔓延からの立ち直りは比較的早く、2022年以降から実施しているRBAによる利上げで、豪ドル価格は上昇傾向に。

2023年も利上げが続く方針から、日豪の金利差はさらに拡大する見通しです。

金利差が開くほど豪ドルを購入するメリットは増え、投資妙味があるといえるでしょう。また、世界経済・中国経済が回復するほど、エネルギー需要も増大します。

新型コロナウイルスの収束がいつになるかわかりませんが、豪ドルの価格は上昇に向かう材料の方が多いため、買いポジションをとっておくと投資効率を上げられるのではないでしょうか。